終わってみると、あっという間やったな。

2025年4月13日に始まって、10月13日に幕を閉じた大阪・関西万博。184日間で集まった来場者は2,902万人(うち一般来場者2,558万人)。目標の2,820万人を超えて、運営費は230億〜280億円の黒字見込み。「赤字になるんじゃない?」と言われていた下馬評を覆した。(万博公式サイトの開催概要に基本データが掲載されている)

半年経った今、あの万博を数字と記憶で振り返ってみる。

万博会場の夜景 万博GOフォトコンテストより — ライトアップされた万博会場の夜景

来場者数の「波」がえぐかった

万博の来場パターンには、はっきりした波があった。

開幕直後のゴールデンウィークでさえ、土日祝の来場者は10万〜12万人程度。「思ったより少ないな」という空気が漂っていたのを覚えている。(会場へのアクセスは大阪メトロ中央線 夢洲駅が玄関口だった)

万博会場の風景 万博GOフォトコンテストより — 来場者でにぎわう万博会場

それが夏休みあたりから右肩上がりになって、ラスト1ヶ月は連日20万人超え。閉幕日は20万7,800人が駆け込んだ。

月別来場者数の推移

来場者数(万人)備考
4月(13日〜)約240開幕ブースト。でもGWでも1日10〜12万人止まり
5月約350GW効果で持ち直し。平日は5〜7万人台
6月約310梅雨の影響でガクッと落ちた。1日8万人を割る日も
7月約380夏休み突入で回復。子連れファミリーが一気に増えた
8月約520猛暑にもかかわらず過去最高。お盆前後は1日15万人超え
9月約5309月6日に累計2,025万人達成。後半は連日15〜18万人
10月(〜13日)約270たった13日間でこの数字。閉幕ラッシュで連日20万人超え

9月6日に累計2,025万人を突破して、残り37日で約877万人を上積みした計算になる。ラスト1ヶ月の追い込みは凄まじかった。

序盤低調・終盤大混雑。1970年の大阪万博も、2005年の愛・地球博(愛知万博)も同じパターンだったらしい。人間、「もうすぐ終わる」と思うと急に焦るんだな。ちなみに愛知万博の総来場者2,205万人と比べると、大阪万博は約700万人、割合にして31.6%も上回っている。

パビリオン人気ランキング — 3,067票の民意

大屋根リングと花火の夜景 万博GOフォトコンテストより — 大屋根リングと花火。この下にパビリオンが並んでいた

当サイト「万博GO」で実施したベストパビリオン総選挙。3,067票が集まった結果をもう一度見てみよう。

投票ルールは「好きなパビリオンを1位〜3位まで投票、1位3ポイント・2位2ポイント・3位1ポイント」。純粋にファンの熱量が反映されたランキングや。

TOP10にはパソナグループのPASONA NATUREVERSEをはじめ、各国・各企業の個性が光るパビリオンがずらりと並んだ。詳しいランキングと各パビリオンの見どころは、パビリオン人気ランキングTOP10のアーカイブ記事で今でも読める。

各パビリオンの特徴をざっくり振り返る

全部は紹介しきれんけど、特に話題になったパビリオンの印象をまとめておく。

パソナ NATUREVERSE — 1位に輝いた万博の代名詞。「自然×テクノロジー」がテーマで、巨大な植物空間の中をAR体験しながら歩くという、他にはない没入感があった。淡路島への移設が決まっていて、万博に行けなかった人も今後体験できる。

日本館 — 事前の期待値ランキングでは堂々の1位。テーマは「いのちを高める」。展示の完成度は文句なしに高かったけど、待ち時間が常に2〜3時間やったのが辛かった。予約枠の争奪戦もエグかった。

アメリカ館 — 開幕直後から人気が高く、来場者数は開幕月の9,000人から夏には17,000人/日へ着実に増加。宇宙開発をテーマにした体験型展示は子どもにも大人気。

スペインパビリオン — SNS口コミ数で1位。2ヶ月で114件のレビューが集まった。映像と音楽の演出がとにかく洗練されてて、「ヨーロッパの底力」を見せつけられた感がある。

ガンダムパビリオン — 実物大ガンダム立像を中心にした体験型施設。ガンダムファンはもちろん、「ロボット見たい」という子連れにも刺さった。平日でも60〜90分待ちが普通だった。

コモンズ館A〜D — 来場者の実来場ランキングでは1〜4位を独占。各館に複数の国のブースが入っていて、1回の入場で複数の国を回れるお得感と、予約なしでスムーズに入れる快適さが人気の理由。「パビリオン全然入れへん!」という人の駆け込み先にもなってた。

ヨルダンパビリオン — ダークホース的存在。土日の昼は2時間待ちを超えることも。中東の文化と歴史を五感で体験できる展示は、行った人の満足度がめちゃくちゃ高かった。

待ち時間データも含めた全パビリオンの記録はアーカイブページに残しているので、「あのパビリオン、結局何位やったっけ?」が気になる人はチェックしてほしい。

サイトのPVで見る「みんなが気になったもの」

ミャクミャク像 万博GOフォトコンテストより — 会場で大人気だったミャクミャク像

万博GOのアクセスデータも、来場者の関心を映す鏡になっている。

ページPV
パビリオン待ち時間まとめ約2,097万PV
パビリオンランキングTOP10約45万PV
入場時間の早め方約39万PV
公式グッズショップ紹介約30万PV
コモンズ館まとめ(A〜F)約29万PV
大阪のれんめぐり約21万PV

待ち時間ページが2,097万PV。これはもう異常値。万博来場者の大半がこのページを見ていた計算になる。それだけ「待ち時間」が万博最大の関心事だったということだね。

万博グルメ、あの味を忘れられない

万博会場の風景 万博GOフォトコンテストより — 万博会場のにぎわい。グルメも大きな魅力だった

万博の楽しみはパビリオンだけじゃない。グルメも大きな魅力だった。

「大阪のれんめぐり」— 約21万PVの超人気フードコート

**サスティナブルフードコート「大阪のれんめぐり」**は万博GOで約21万PVを記録した超人気スポット。大阪の名店が集結して、万博限定メニューを出していた。

正直、万博のグルメは「高い」という声も多かった。たこ焼き8個で1,100円(たこ家道頓堀くくる)、串カツ750円(QBBこれもいいキッチン)。道頓堀の相場と比べたら確かに割高。でも万博価格としては、テーマパークの飯よりはマシだったと思う。

具体的に何が食べられたん?

店名・エリアメニュー価格特徴
たこ家道頓堀くくるたこ焼き8個入り1,100円ロボット「くくる君」がトッピング。味は本店と同じ
大阪王将元祖焼き餃子490円万博で一番コスパよかったかも
大阪王将和牛すき焼き餃子2,300円高いけど話のネタにはなった
QBBこれもいいキッチン植物性串カツ750円蒟蒻と植物性チーズ。意外とイケた
QBBこれもいいキッチンオムキーマカレー1,300円サステナブル系で一番人気
イタリアパビリオンカフェボンボローニ(揚げドーナツ)700〜800円カスタードかキャラメルアーモンドの2種
フードトラックエリアEXPOソーダ700円赤と青のぷちぷちソーダ。映え目的で売れまくってた

1,000円前後の屋台グルメは各国パビリオンにもたくさんあって、「世界一周食べ歩き」みたいな楽しみ方をしてた人もいた。1日の食費は3,000〜5,000円が平均的なところだったと思う。

各国レストランの個性が光ってた

セルビアレストランは約9万PV、アフリカンダイニングホール PANAFは約11万PV。「万博でしか食べられない味」を求めて、わざわざレストラン目当てで来場する人もいた。

チェコの「クネドリーキ(茹でパン)」とか、セルビアの「チェヴァプチチ(肉のグリル)」とか、名前すら知らんかった料理に出会えたのは万博ならでは。あれだけの国のメシを1日で食べ比べできる機会なんて、もう二度とないかもしれん。

閉幕から半年、あの味が恋しくなることがある。一部の店舗は万博後も大阪市内で営業を続けているという話もあるけど、「万博会場で食べた」という体験込みの味は、もう二度と再現できない。大阪グルメを探すなら大阪観光局のグルメページも参考になる。関西の食べ歩きグルメMAPで、万博の代わりに大阪の食を巡るのもええかもしれん。

正直な話 — 万博の問題点

ええことばっかり書いてても仕方ない。万博には明確な問題もあった。

「並ばない万博」のはずが初日から2時間待ち

これが一番の皮肉だった。開幕前から「並ばない万博」を掲げていたのに、初日から入場ゲートに2時間の行列。パビリオン予約システムはパンクし、アプリは繋がらず、「並ばないどころか、並ぶことしかしてない」というSNSの悲鳴が止まらなかった。

人気パビリオンは終始2〜3時間待ちが常態化して、日本館やガンダムパビリオンは朝イチで行っても整理券が取れない日があった。

暑さが想像以上にキツかった

夢洲は埋立地で、木陰がほぼない。6月18日に最高気温34.1度を記録した日は、来場者から「暑さ対策という言葉が意味をなさないレベル」という声が出た。7〜8月はもっとエグくて、熱中症の救護者が連日出ていた。

エアコンの効いたパビリオンに避難しようとする人が殺到して、さらに行列が長くなるという悪循環。小さい子どもやお年寄りには正直しんどい環境だった。

休憩場所が足りない

「疲れた」「座る場所がない」という声は最後まで消えなかった。体験できるパビリオンが限られていたから来場者の動線が集中して、ベンチや日陰付きの休憩スペースが全然足りてなかった。特に子連れファミリーにはキツい設計だったと思う。

アクセスの混雑

大阪メトロ中央線は会期後半、朝の入場規制がかかることも。シャトルバスも混んでて、「会場に着く前に疲れた」という声はよく聞いた。万博会場への移動には大阪メトロJR西日本のシャトルバスが活躍したけど、キャパの問題は最後まで残った。

こういう問題はあった。でも、それでも2,902万人が来た。問題を差し引いても「行ってよかった」と思った人が多かったということだと思う。

閉幕式 — 「For the Futures」

2025年10月13日、最後の日。

閉幕日の来場者は20万7,800人。朝から入場ゲートは長蛇の列で、「最後だから」という空気が会場全体に充満していた。

14時からEXPOホール「シャインハット」で閉会式が行われた。秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご臨席のもと、約1,300名が出席。石破茂首相の挨拶に続いて、次回万博の開催国(ベオグラード、リヤド)へのBIE旗渡し式。会期を振り返る映像が流れた時、会場のあちこちですすり泣く声が聞こえた。

NHK総合で全国生放送されたから、テレビで見た人もおるかもしれん。

夜には**「One World, One Planet.」のファイナル公演**。19時10分と20時30分の2回、ドローンショー、大屋根リングのライトアップ、プロジェクションマッピングが夢洲の夜空を彩った。SNSには動画があふれて、「ありがとう万博」がトレンド入り。

あの夜景は、あの場にいた人の記憶にずっと残ると思う。

数字に出ない「万博の価値」

大屋根リングの上に広がる花畑 大屋根リングの上から見た花畑 — 数字には表せない万博の記憶

来場者数2,902万人。PV2,097万。投票3,067票。

数字はたくさんある。でも、数字に出ないものもある。

初めて万博に来た子どもが目を輝かせていたこと。炎天下で2時間並んでも「来てよかった」と言っていた人のこと。閉幕日に涙を流していたボランティアスタッフのこと。万博の理念「いのち輝く未来社会のデザイン」は万博公式サイトにも詳しく記されている。

万博の全記録はアーカイブに残している。パビリオンの情報、グルメ、アクセス方法、待ち時間データ、全部ある。「あの日の万博」をもう一度感じたくなったら、いつでも帰ってきてください。

1周年イベント「EXPO2025 Futures」

2026年4月、万博から半年。まだ終わってなかった。

1周年メモリアルイベント「EXPO2025 Futures」が2つの会場で開催される。

EXPO2025 Futures Festival(4月12日)

  • 会場: 万博記念公園もみじ川芝生広場
  • 時間: 10:00〜20:00頃(雨天決行・荒天中止)
  • 入場料: 無料(万博記念公園の入園料は別途必要)
  • テーマ事業プロデューサー8名によるトークセッション
  • ミャクミャクのダンスパフォーマンス
  • 万博グルメのキッチンカー、限定グッズ販売
  • 「One World, One Planet.」ドローンショーが一夜限りで復活
  • 事前抽選制(申込は3月26日〜4月2日、当選発表は4月4日)

EXPO2025 Futures Station(4月8〜14日)

さらに2026年7〜10月には全国6都市を巡る「EXPO2025 Futures Tour」も予定されている。万博の空気をもう一度感じるチャンスは、まだある。

万博に行けなかった人への詳しい情報は万博に行けなかった人へ — アーカイブで振り返る万博2025にもまとめた。

あと、万博の知識に自信がある人はゲーム&クイズにも挑戦してみて。意外と難しいで。


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