会場までの移動で体感!「未来社会の実験場」ポイント🌱

万博のコンセプトである「未来社会の実験場」を体験できるのは、パビリオンやイベント等、会場内だけではありません!万博会場へ向かう際の移動で体感できる、本格実用化前の社会実験シーンをご紹介します。

レベル4相当!人間の操作不要の自動運転@高速道路

会場までのバスの一部は、高速道路走行中にハンドルから手を離して走行(レベル41の自動運転)します。レベル4の自動運転自体は日本の公道で実証実験が進められていますが、
高速道路で一般乗客を乗せての走行は万博が日本初です!高速道路ということもあり、自動運転ながら時速50km程度で走行します🚙

画像右上の運転席の映像に注目すると、運転手さんは手を添えるだけでハンドルを切っていないことが分かります👀

車内でも自動運転中の速度・車間距離・走行車線が一目瞭然です!

ちなみに、自動運転バスと手動運転バスの運賃は一律設定。自動運転バスは周辺環境を監視するセンサ(LiDARや単眼カメラ等)が十数台搭載される「高級バス」なので、この運賃設定は、ある意味「お得路線」ともいえるでしょう(笑)

画像引用元:新大阪駅~万博会場自動運転シャトルバスについて

関西のバス会社大集合!全車EVでの大量輸送

JR桜島駅発着のシャトルバスは、全て電動バスです。加えて、このルートの特徴は1路線に大阪シティバスをはじめ在阪私鉄・JR系バス等関西バス会社7社のバスが走っていることです。
桜島駅では、朝のラッシュ時には画像のように関西私鉄各社のバスが1ヶ所に集結する珍しい光景が見れます。

こみゃくラッピングが大半を占める大阪シティバスの車両です。

バス会社別のバス車両の詳しい解説は、こちらの記事が分かりやすいです✨
【バスも万博】関西私鉄バスの万博輸送まとめ | 鉄道プレス

万博を契機とした各社のEVバスの導入、大量のEVバスの運行管理、給電インフラ整備等、万博後にも活きる資産・ノウハウが会期中に蓄積されていると考えると、関西のバス業界の今後の発展が楽しみですね!

海のパビリオン!水素と酸素で作る次世代燃料船🚢

大阪万博は海に囲まれた初めての万博会場のため、船でのアクセスも整備されています。このうち「まほろば」という船は、日本初の商用運航する水素燃料電池船です。
水素燃料電池船とは、水素と酸素を反応させて生まれる電気を主な動力源とする船です。つまり、走行時に二酸化炭素を排出しない、クリーンな船なのです!

「まほろば」は液化水素取り扱いシェア国内100%を占める岩谷産業等4社が万博に合わせて共同開発しました。流線形でメタリックなデザインが、「未来の乗り物感」を強調していますね!

画像引用元:岩谷産業、大阪万博で運航の水素燃料電池船が完成 – 日本経済新聞

水素燃料電池船の特徴として、従来のエンジン駆動で発生していた大きな騒音、振動や、燃料のにおいがないため、乗り心地も快適なようです✨

6月に続く猛暑日等、温暖化の影響を肌身で感じる昨今、水素船のように環境負荷の小さな交通手段が今後どんどん実用化されてほしいものです🍃

📒まとめ

今回ご紹介したように、万博会場へのアクセスは、国内初づくしの社会実験的な側面を持っています。会場までの移動体験が未来に繋がると思うと、ほんの少しワクワクしませんか?是非さまざまな交通手段の利用を検討してみてくださいね!

  1. 一定条件下で完全自動運転が可能で、運転者の介入は原則として不要な自動運転 ↩︎
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