まずはシアターで映像を見たら、演奏鑑賞スタート。私が訪れた回では若いピアニストによる生演奏が行われました。正直、万博をかなり歩いたあとだったので「ゆったりした曲だったら寝てしまいそう…」と思ったのですが、それは杞憂。全く眠くならない、芯のある素晴らしい演奏でした。
演奏のあとは展示スペースへ。先着制の小さなワークショップがあり、アート作品が多数展示されています。中でも見逃せないのが、壁に掛けられたアートたち。どれも素敵で、ついQRコードを読み取って作家情報まで検索してしまったほど。規模こそ大きくないものの、作品のセレクトにセンスがあり、静かながらも豊かさを感じる展示でした。
一点だけ気になったのは、1階のレストランから聞こえてくる食器のカチャカチャ音。シアター空間が吹き抜け構造のため、演奏中にもやや響いてしまうのが少し惜しかったです。
とはいえ、全体としては満足度の高い体験でした。次はピアノではなく、ダンスや映像の回にも行ってみたい――そう思わせてくれる、上質で静かなパビリオンでした。