水上人形劇と、その後の民族楽器による生演奏がとても良かったです。
人形劇は少し戸惑う部分もあり、「どこで笑えばいいんだろう?」と感じる場面もありましたが、そのあとの演奏がすばらしかった。
6人編成のバンドによる、竹でできた民族楽器の演奏。
打つ、はじく、吹く──ひとつひとつの音が少しずつ重なり、空間がやわらかく満ちていくような感覚がありました。あとで聞いたところ、あの楽器はすべて竹でできていたそうで、そんな素材からあれだけ多彩な音が生まれていたことに、ちょっと驚きました。ベトナム音楽の印象が、いい意味で塗り替えられた気がします。
奥にはベトナム料理のレストランも併設されていて、バインミーやベトナムコーヒーが気軽に楽しめます。私はミルク入りのコーヒーを注文しましたが、甘くて香ばしくて、休憩にぴったりの一杯でした。混雑も少なく、静かに過ごせる穴場のような快適さもありました。
ふらっと立ち寄ったつもりが、思いのほか印象に残る体験になりました。